貸金業務取扱主任者 過去問
解説あり

試験最新情報

令和8年度 試験日(予想)
2026年11月15日(日)

試験日まで、151

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貸金業務取扱主任者について

貸金業務取扱主任者とは

貸金業務取扱主任者(かしきんぎょうむとりあつかいしゅにんしゃ)は、貸金業者が法律を守って、正しくお金を貸すために必要な国家資格です。

 

貸金業法に定められた資格で、主に消費者金融、クレジットカード会社のキャッシング部門、事業者向け融資を行う会社などで役立ちます。

貸金業者とは、貸金業法に基づいて登録を受け、お金を貸す業務を行う会社のことです。

銀行は別の法律で管理されるため、貸金業者そのものとは別ですが、ローンや返済、信用管理の知識は金融業界でも役立ちます。

貸金業務取扱主任者は、貸金業者が法律を守るための専門家です。

 

貸金業務取扱主任者の仕事内容

貸金業務取扱主任者の仕事は、貸金業者が法令を守り、利用者に対して適正な貸付を行えるように、従業者へ助言や指導をすることです。

特に大切な仕事は、貸金業に関する法令を守って業務が行われるよう、従業者に助言・指導することです。

たとえば、次のような内容が適切に行われているかを確認します。

・契約手続きが正しく行われているか
・広告や案内の内容が法律に合っているか
・お金を借りる人への説明が十分に行われているか
・個人情報が正しく取り扱われているか
・返済能力の調査が適切に行われているか
・過剰な貸付になっていないか
・苦情や相談への対応が適切か

実際の現場では、社内ルールの確認、従業者への教育、苦情対応の助言、監督当局への対応準備、内部点検などに関わることもあります。

ただし、最終的に法令を守る責任を負うのは貸金業者です。主任者は、その中で専門的な立場から会社を支える存在です。

 

 貸金業務取扱主任者の配置義務

 

貸金業者は、営業所または事務所ごとに、貸金業の業務に従事する人の数に応じて、必要な人数の貸金業務取扱主任者を置く必要があります。

具体的には、貸金業務に従事する人50人につき1人以上の主任者が必要です。

わかりやすく言うと、次のような考え方です。

貸金業務に従事する人の数 → 必要な主任者の人数

1人〜50人 → 1人以上

51人〜100人 → 2人以上

101人〜150人 → 3人以上

 

この人数を満たせない場合、貸金業者は監督上の処分を受ける可能性があります。

そのため、主任者の人数だけでなく、主任者登録の有効期限もきちんと管理する必要があります。

 

貸金業務取扱主任者の役割

貸金業務取扱主任者の主な役割は、貸金業務が法律を守って行われているかをチェックすることです。

貸金業務取扱主任者は、「貸金業者が法律を守るためのエキスパート」という立場です。

貸金業務取扱主任者になるためには

貸金業務取扱主任者になるには、まず「貸金業務取扱主任者試験」に合格する必要があります。

 

この試験は年に1回実施され、特別な受験資格はありません。年齢、学歴、職歴、国籍などに関係なく受験できます。

法律の知識が中心の試験ですが、金融業界で働いたことがない人でも、順番に学習すれば合格を目指せます。

 

ただし、試験に合格しただけでは、すぐに貸金業務取扱主任者として業務を行えるわけではありません

 

主任者として働くには、試験合格後に「主任者登録」を受ける必要があります。

主任者として働く予定がない場合、登録申請は必須ではありません。

また、すぐに登録しなくても、試験の合格自体が無効になるわけではありません。

 

登録の有効期間は、登録日から3年です。引き続き主任者として働く場合は、更新手続きが必要です。

 

勉強方法

必要な勉強時間

貸金業務取扱主任者試験の合格には、約100~150時間の勉強時間が必要と言われています。

金融・法律の知識があるかどうかによって、必要な勉強時間が変わります。

 

勉強時間の目安

受験者のタイプ必要な勉強時間
法律・金融の経験なし150時間~200時間
金融業界経験者(銀行・消費者金融など)100時間~150時間
法律知識がある人(行政書士・宅建士など)80時間~100時間

 

初めて学ぶ人は、貸金業法、利息制限法、出資法などの言葉に慣れるまで時間がかかることがあります。

最初から細かい暗記だけをするのではなく、「どのようなルールで利用者を守っているのか」を意識すると理解しやすくなります。

 

効率的な勉強方法

1.基礎知識を学ぶ

まずはテキストを使い、貸金業法、利息制限法、出資法、民法、個人情報保護法などの基本を理解します。

特に貸金業法は出題の中心です。契約、広告、説明義務、返済能力の調査、取り立てのルールなどを重点的に学びます。

 

2.過去問を解く

最低でも3年分の過去問を繰り返し解くことをおすすめします。

過去問を解くと、よく出る分野や、ひっかけられやすい表現がわかります。間違えた問題は、答えだけでなく「なぜその答えになるのか」まで確認します。

 

3.時間を測って練習する

試験は50問を2時間で解くため、1問に使える時間は限られています。

本番前には、模試や予想問題を使って、時間を測りながら解く練習をします。

 

4.間違えた問題を復習する

間違えた問題は、弱点を知るための大切な材料です。

「用語を知らなかったのか」「法律の数字を覚えていなかったのか」「問題文の読み間違いだったのか」を分けて確認すると、次に同じ間違いを防ぎやすくなります。

 

貸金業務取扱主任者の関連資格

貸金業務取扱主任者のスキルアップにつながる関連資格

貸金業務取扱主任者の知識は、金融業界、貸金業、不動産担保ローン、コンプライアンス業務などで役立ちます。さらに仕事の幅を広げたい場合は、次のような資格も関連があります

 

1.宅地建物取引士(宅建)

宅地建物取引士は、不動産取引の専門資格です。

不動産担保ローンや住宅ローンに関わる場合、不動産の基本知識が役立ちます。金融業界や不動産業界で働く場合にも、貸金業務取扱主任者との相性がよい資格です。

 

2.ファイナンシャル・プランナー(FP)

ファイナンシャル・プランナーは、家計、保険、税金、年金、相続、資産運用などを学ぶ資格です。

貸金業務取扱主任者の知識と組み合わせると、返済計画や家計管理の理解に役立ちます。お金に関する相談業務を広く学びたい人に向いています。

 

3.認定コンプライアンス・オフィサー(関連する民間資格)

認定コンプライアンス・オフィサーは、法令遵守や内部管理について学ぶ民間資格です。

貸金業務取扱主任者は、貸金業者の法令遵守と深く関係します。そのため、コンプライアンス担当者や管理職を目指す場合に役立ちます。

 

4.証券外務員

証券外務員は、株式や投資信託などの金融商品を扱うために必要な資格です。

貸金業務とは直接の試験範囲は異なりますが、金融商品の知識を身につけることで、銀行、証券会社、信用金庫など金融業界での仕事の幅を広げやすくなります。

 

5.司法書士

司法書士は、不動産登記、商業登記、債務整理などに関わる法律資格です。

貸金業務取扱主任者で学ぶ貸金業法や民法の知識は、債務整理や借金問題に関する理解にもつながります。

ただし、司法書士は非常に難しい資格です。法律の学習に慣れるために、行政書士など別の法律資格を先に学ぶ人もいますが、必ずその順番で取らなければならないわけではありません。

 

試験の概要

試験会場、都道府県

貸金業務取扱主任者試験は、全国17地域で実施されます。

 

令和8年度の試験地は、次のとおりです。

札幌、仙台、千葉、東京、埼玉、神奈川、群馬、名古屋、金沢、大阪、京都、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄

 

受験者は、申込時に希望する試験地を選びます。

ただし、実際の試験会場は試験機関が決定し、受験票で通知されます。

試験会場は、受験票が届いてから確認する流れです。

 

試験日時

貸金業務取扱主任者試験は、年1回、例年11月の第3日曜日に実施されています。

令和8年度の試験日は、2026年11月15日(日)です。

試験時間は、13時00分から15時00分までの2時間です。

 

最新情報は、必ず日本貸金業協会の公表資料で確認してください(年度ごとに公告・申込期間・試験日が定まります)。

https://www.j-fsa.or.jp/chief/qualifying_exam/

試験科目

試験科目主な内容
法及び関係法令に関すること貸金業法、利息制限法、出資法、関係する監督指針など
貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること民法、商法、会社法、債権回収、保証、契約など
資金需要者等の保護に関すること個人情報保護、消費者保護、広告表示、相談対応など
財務及び会計に関すること家計診断、財務会計、財務諸表など

出題数は、全部で50問です。

出題数の目安は、次のとおりです。

試験科目出題数
法及び関係法令に関すること 22〜28問
貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること 14〜18問
資金需要者等の保護に関すること 4〜6問
財務及び会計に関すること 2〜4問            

実際の出題数は、年度によって多少変わる場合があります。

また、令和8年度試験では、出題の基準となる法令は2026年4月1日時点で施行されているものとされています。法改正がある分野は、古い教材だけで学習しないように注意が必要です。

 

受験手数料

貸金業務取扱主任者試験の受験手数料は8,500円です。消費税額はありません。

(クレジットカード決済とコンビニ決済の場合は、受験手数料のほかに事務手数料170円が必要です。)

 

受験手数料の支払い方法

1.インターネット申込の場合 

 クレジットカード決済:受験申込と同時に決済が可能です。

 コンビニ決済:申込後に指定されたコンビニで支払います。

 指定口座振込:申込後に指定された銀行口座へ振り込みます。

2.郵送申込の場合

銀行振込:受験申込書を郵送する前に、銀行窓口から受験手数料を振り込み、振込受付証明書を受験申込書に貼付します。

 

支払い方法の詳細や手順については、日本貸金業協会の公式サイトで確認できます。

https://www.j-fsa.or.jp/chief/qualifying_exam/app/

合格発表

令和8年度の合格発表日は、2027年1月12日(火)です。

 

合格発表の方法

日本貸金業協会の公式サイト:合格者の受験番号や試験結果、正答が掲載されます。

合格証書の発送:合格者には、合格発表日に「合格証書」が発送されます。

 

受験者は、インターネットを通じて自身の試験結果を開示請求できます。

受験資格

貸金業務取扱主任者試験には、特別な受験資格はありません。

年齢、学歴、職歴、性別、国籍などによる制限はありません。金融業界で働いた経験がない人でも受験できます。

 

ただし、試験当日は本人確認が行われます。

受験票、写真票、指定された写真付き本人確認書類などを忘れると、受験できないことがあります。

 

※試験に合格してもすぐに「貸金業務取扱主任者」として登録されるわけではありません。

 

出題方法

貸金業務取扱主任者試験は、マークシート方式(4択)で実施されます。

受験申請

貸金業務取扱主任者試験の受験申請方法は、インターネット申込と郵送申込の2つがあります。

個人で申し込む方法のほか、勤務先などの団体を通じて申し込む方法もあります。

 

1.インターネット申込

・申込手順

公式サイトにアクセス

日本貸金業協会の公式サイトから、インターネット申込ページにアクセスします。

必要情報の入力

氏名、住所、連絡先、希望試験地などの個人情報を入力します。

受験手数料の支払い方法選択

クレジットカード決済:申込と同時に決済が可能です。

コンビニ決済:申込後に指定されたコンビニで支払います。

指定口座振込:申込後に指定された銀行口座へ振り込みます。

 

2. 郵送申込

・申込手順

申込書類の入手

日本貸金業協会の公式サイトから「試験実施要領」や「受験申込書」をダウンロードします。

受験手数料の支払い

銀行窓口で受験手数料を振り込み、「払込受付証明書」を受け取ります。

申込書の記入

受験申込書に必要事項を記入し、先ほどの「払込受付証明書」を所定の位置に貼付します。

書類の送付

記入済みの受験申込書を、簡易書留または書留で日本貸金業協会宛に郵送します。

 

詳細な情報や最新の申込スケジュールについては、日本貸金業協会の公式サイトをご確認ください。

https://www.j-fsa.or.jp/chief/

受験申請受付期間

貸金業務取扱主任者試験の受験申請受付期間は、例年以下のように設定されています。

申込方法受付期間注意点
インターネット申込2026年7月1日(水)〜9月10日(木)17時00分支払期限は9月14日(月)です。
郵送申込2026年7月1日(水)〜9月10日(木)当日消印有効です。銀行振込期限は9月10日(木)です。

申込締切の直前はアクセスや手続きが混み合う可能性があります。早めに申し込むことをおすすめします。

 

詳細は日本貸金業協会の公式サイトでご確認ください。

https://www.j-fsa.or.jp/chief/qualifying_exam/exam/

受験票の発送

令和8年度の受験票発送予定日は、2026年10月23日(金)です。

試験会場は、受験票に記載されます。試験会場は事前に公表されず、受験票が届いてから確認する流れです

免除制度

貸金業務取扱主任者試験には、一部の科目や試験そのものが免除される制度はありません

 

合格情報

合格基準

貸金業務取扱主任者試験では、毎年、試験結果とあわせて合格基準点が公表されます。

合格基準点は固定ではありません。試験の内容や難易度などを踏まえて決められるため、合格に必要な正解数は年度によって変わります。

 

過去の合格基準点の例

試験年度合格基準点(50問中)合格率
2024年度30問以上正解32.4%
2023年度31問以上正解31.0%
2022年度28問以上正解26.6%
2021年度31問以上正解32.2%

 

このように、合格ラインはだいたい正答率55〜65%前後で推移しています。
年度によって合格基準点が多少変動するため、確実に合格するには35問以上(7割前後)を目標にしておくと安心です。

 

免状の交付

貸金業務取扱主任者には、「免状」の交付はありません。

試験に合格すると、「合格証書」(合格を証明する書類)が発行されます。
その後、貸金業務取扱主任者として登録を受けたい場合は、主任者登録の申請を行います。

登録を受けると、主任者として扱われます。

登録には有効期限(3年)があり、継続する場合は更新手続があります。 

 

合格率の推移

年度受験者数合格者数合格率合格基準点(50問中)
2025年(令和7年)9,878人3,208人32.5%31問
2024年(令和6年)9,250人2,998人32.4%30点
2023年(令和5年)9,448人2,928人31.0%31点
2022年(令和4年)9,950人2,644人26.6%28点
2021年(令和3年)10,491人3,373人32.2%31点
2020年(令和2年)10,533人3,567人33.9%33点

 

合格基準点は動くので、受験対策では合格ラインぎりぎりではなく、35問前後を安定して取れる力を目標にしておくと安心です。